朝。
アラームの音が鳴っても、布団から出られない日があります。
体が重いわけじゃないのに、気持ちがついてこない。
時計を見て焦るのに、まぶたが開かない。
そんな「起きられない朝」が、私はずっと苦手でした。
昔は、「早起き=いいこと」と思って、頑張っていました。
でも、寝不足で気分が沈んだまま一日を過ごすことも多くて。
起きられない自分に自己嫌悪…
まるで朝からマイナススタートのような感覚でした。
でもあるとき、「無理して急に起きるの、
やめてみようかな」と思ったんです。
布団の中で、スマホを握る代わりに、
目を閉じたまま深呼吸をしてみました。
「吸って、はいて、あと3回だけ」
そう思いながら、体の感覚を少しずつ戻していく。
それだけで、ほんの少し気持ちが落ち着いて、
起きやすくなることがありました。
最近は、朝に音楽を流すようにもしています。
静かで優しいピアノの曲。
「おはよう」と言われるような、やさしいリズム。
コーヒーも、すぐにはいれないけど、
ゆっくりお湯を沸かす時間が「自分に戻るリズム」になっています。
朝がつらい日もあっていい。
起きられない日があっても、大丈夫。
その代わり「起き方」を自分にあわせて変えていけばいいんだと、
気づけました。
ゆっくり起きることで、私の心もゆっくり整っていく。
それが、今の私にはちょうどいい一日の始まり方です。