朝の光が差し込む時間、
多くの人は「気持ちいい」と思うのかもしれません。
でも、私は少し違います。
カーテンの隙間からスッと差し込む日差しに、
ふと目を細めてしまう。
まぶしさに、なぜか心がザワザワしてしまうんです。
以前は、「光が苦手なんて変かも」と思っていました。
だから我慢して、朝はカーテンを全部開けて、部屋を明るくして。
でも、どこか落ち着かなくて、
午前中なのにすごく疲れてしまうことがよくありました。
「どうして私だけ、こんなにまぶしいと感じるんだろう」
そんなふうに、自分を責める日もありました。
ある日、思いきってやめてみたんです。
カーテンを開けるのを。
レースカーテンだけで過ごしてみたら、
やわらかい光がふんわりと差し込んで、
まるで毛布にくるまっているような気持ちになりました。
「これでいいんだ」と思えたとき、
それまで張りつめていた心が少しゆるんで、涙が出ました。
あとから知ったのですが、
まぶしさに敏感なのは、感覚過敏の一種だそうです。
音やにおいに敏感な人がいるように、
光に対して敏感な人もいるんですね。
私は、強い光を「まぶしい」と感じるとき、
同時に「注目されているような怖さ」や
「焦り」に近い気持ちも湧いていました。
だから、まぶしい光の中にいると、
何かを「頑張らなきゃ」と無理していたのかもしれません。
今は、朝の時間でもカーテンはほんの少しだけ。
日中も、光がやさしく入るように、布や植物で調整しています。
「明るくしなきゃ」という思い込みから自由になったことで、
部屋も、心も、穏やかに保てるようになりました。
「窓は開けたほうが健康的」
そんな“正しさ”に、無理して合わせなくても大丈夫。
まぶしい光がつらいと感じるのは、あなたのせいじゃない。
あなたの感覚に、ちゃんと理由があるんです。
やさしい光の中で、やさしい気持ちで過ごせる毎日を、
わたしは今日も選んでいます。